寒い訳ないでしょう?こんなに火照った体して
フィンは自分にぐったりと寄り掛かる○○の服を全て脱がせると、そのまま彼女を支え自室へと向かう。
「・・・寒いよ・・・」
底冷えが続く最中、一糸纏わぬ姿にされてベッドに寝かせられた彼女の最後の抵抗か。○○は自分の上に覆いかぶさるフィンを力なく見つめた。
「寒い訳ないでしょう?」
“こんなに火照った体して”と笑い掛け、フィンは○○の頬にそっと触れた。
「・・・○○」
フィンは頬をなでる手とは反対の手で○○の腰に手を伸ばす。
「足・・・開いて・・・?」
今にも泣き出しそうな○○の顔。ふるふると首を横に振る彼女に、フィンは苦笑した。
「大丈夫だから・・・」
フィンはそう言うと、優しく彼女の足を押し広げた。そして、彼女のそこに自身を宛がうと、ゆっくりと埋めていく。
○○は切なげに眉を寄せていた。何回か肌を重ねたことはあるが、いつでも初々しい反応を見せる○○を、フィンは優しく愛おしい目で見つめた。
「ごめんね、○○」
“動いてもいい?”その言葉に答えようと、○○はフィンの背に腕を回した。
静かな寝室に響き渡る、2人の熱い吐息。フィンが動くスピードを速めると、やがて2つの影が1つに重なった。
「・・・そう言えば、○○、今日は何しに来たの?」
自分の横で、シーツに恥ずかしげに顔を埋める○○にフィンが尋ねる。
「・・・フィン君、せっかくの休みで朝起きるの遅いから・・・遅い朝食でも作ろうと思って・・・」
そう言うと○○は、再びシーツの中に顔を埋もれさせた。
フィンはふと時計を見やる。時刻はもう午後1時を過ぎていた。
「じゃあ、お昼ご飯作ってよ!僕、○○の作ったご飯、食べたい!」
「本当!?」
「本当!」
シーツから目だけを覗かせた○○に、フィンは微笑むと“ちゅっ”とキスを落とした。
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