The man who has another name Nighthawk wants to be your Knighthawk
「ロンさん、これは・・・いったい・・・!?」
○○は初めて見るコックピットの中をぐるりと見渡した。こんな時間に自分の好きな人が、ヘリコプターでマンションの20階にやって来るなんて驚き以外の何物でもない。
「今日・・・ディナーの約束だったろ・・・?」
操縦桿を握りながらローンウルフが申し訳なさそうに口を開いた。
「そう・・・ですけど・・・でも、急な任務だったんでしょう?サンタさんの恰好して子供たちのためにプレゼント配ってたんですよね・・・?」
「急な任務はそうだが・・・サンタクロースの恰好はしてないし、子供たちの元へも行ってないぞ」
任務上がりの恰好のままヘルメットで表情の見えないローンウルフが、静かに笑った。
「プレゼントなら・・・お前以外に渡したくないからな」
「えっ・・・・・・?」
「プレゼントと言いつつ、いいプレゼントもないし・・・ディナーの埋め合わせになるか分からないが・・・1時間ばかり空の散歩に付き合ってくれないか?」
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