Warmhearted Christmas

 12月24日 クリスマス・イヴ

 17時30分になり、○○は自分の仕事を切り上げ、雪の降る街をピアーズの居るBSAAのオフィスビルへと向かっていた。何と言ってマフラーを渡そうか。どうやって告白しようか。そんなことばかりを考えていた。しかし、まず第一に、ピアーズに会えるだろうか。ピアーズが仲間と居たらどうすればいいか。

「ピアーズさんに電話しちゃおうかな・・・」

 ○○は携帯電話を開きボタンを押すと、画面に現れたピアーズの番号を不安げに見つめた。

 互いの番号とメールアドレスは交換してあったから、○○からだとわかれば、ピアーズは電話に出てくれるだろう。しかし、やはり何と言えばいいのか。「ちょっと来て下さい」なんて言ったら、きっと訳がわからないだろう。

「メールは・・・気が付かなかったらアウトだよね・・・」

 ふと○○が顔を上げると、もうBASSのオフィスビルの前まで来てしまったようだ。

 ここで待ってれば会えるよね・・・。

 ○○はそう思うと、ビルの正面玄関を出て少しの所にある街頭によりかかった。


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