ボチャ畑のベルトウェイ

「ベルトウェイさん、こんにちは〜!」

 よく晴れた10月31日、今日も○○はある畑にやって来た。カボチャがいっぱいのベルトウェイの畑だ。

「おお、○○。また来てくれたのか?」

「はいっ!また来ました〜!!」

 カボチャが大好物の○○。綺麗に手入れのされたベルトウェイの畑が大好きだった。

 ここらへんでは有名な彼の畑だが、畑を見ても、彼の姿を見て親しくする者はごく僅かしか居ない。「見た目が不気味だ」という理由で、ベルトウェイは恐れられていた。しかし、そんな噂など諸共しないのが○○だった。大きなカボチャを丁寧にタオルで磨くベルトウェイの姿を見て、「私にも磨かせて下さい!!」と許可を待たずに畑の中に駆けて行ったのだった。

「ベルトウェイさん、このカボチャ、ずいぶん大きくなりましたね!」

「あぁ、そうだな。そろそろ食べ時だな!」

 二人の足元にはオレンジ色の大きなカボチャ。色艶が美しく、形もまた美しかった。ベルトウェイが丹精込めて育てた自慢のカボチャである。

「“食べ時”・・・?じゃあ、このカボチャ、食べるんですか!?」

 カボチャとベルトウェイを交互に見ながら、○○が顔を更に明るくさせる。

「あぁ!パンプキンパイでも作ろうかと思っているんだ!○○、一緒にどうだ!?」

 ベルトウェイがしゃがみ、カボチャをなでながら笑いかけた。

「はいっ!!」


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