革命
「ねぇ、本当に弾いてくれるの?」
ジェイクのマンションに着くと、○○が嬉しそうに言った。
「ああ、見せてやるよ」
「いつ?」
「夜だ」
ジェイクの答えに○○は万遍の笑みを浮かべる。
「じゃあ私、頑張ってアップルパイ作るね!」
「おう、頼むぜ」
ジェイクはソファーに座り背を預けると、楽しそうにキッチンに立つ○○の後ろ姿を見つめた。
そして夜。
「ジェイク〜!アップルパイ食べよ〜!」
○○が、切り分けたアップルパイを持って嬉しそうに近づいてきた。ジェイクはそんな○○を見て目を細める。自分が座るソファーの前にあるローテブルに、○○がアップルパイを置こうとしゃがんだ時、ジェイクは○○が持つ皿の上から自分の分のアップルパイをひょいっと取り、そのまま口へ運んだ。
「あっ!ちょっと!ジェイク!」
○○の声が聞こえたが、ジェイクは構わずに、更に○○の分のアップルパイに手を伸ばす。そして、顔だけを○○に向け、手に持った彼女の分のアップルパイも口に運んだ。
「・・・ジェイク・・・?」
自分をじっと見つめながらアップルパイを食べるジェイクに、○○は何だか気恥ずかしい感覚を覚えた。
「美味しく・・・ない?」
「美味いよ」
ジェイクが最後の一口を口に含んだ。
「本当!?よかっ・・・んんっ!?」
○○が言い終わらないうちに、その唇を己のそれで塞いだジェイク。そして、そのまま○○を抱き上げ自分の寝室に向かう。ベッドの上に、少々荒く○○を押し倒し、着ていたシャツを床に脱ぎ捨てた。慌てたような○○の制止の声などお構いなしに、覆いかぶさる。
「言っただろ。革命を見せてやるって・・・」
驚いた顔をする○○に、互いの息がかかる程近くでジェイクは囁く。○○の手をとり、そこにキスを落とすと、ジェイクは不適に笑った。
お前が望むなら、俺は何度でも革命を見せてやる・・・。
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