ようやく9階へと辿り着いた○○。階段を上り終わる頃にはしっかりと息を切らしていた。
「・・・えぇ〜!まだ探すの〜!?」
漸く目的地であろう9階に着いたというのに、ドアの多さと枝分かれした廊下の多さに○○は唖然としてしまう。しかし、先程居た階とは違い、さすが客室階だけあって、廊下の作りがお洒落になっている。廊下の壁に一定の間隔を保って付けられたランプ。所々に置かれたアンティーク調のソファ。
「わぁ〜!」
これならば、もう少し頑張れるかもしれない。そう思い、足に力を込める○○。しかし、暫く歩いて突然に広がった分かれ道に前言撤回、もとい、前思撤回の言葉が頭をよぎる。
「もういいや!あそこで訊いちゃえ!!」
○○は廊下にある看板を見つめた。その看板には矢印が書かれていて「カフェテリア」とあった。
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