ブル・フンコロガシの予感

 ピアーズは画像と○○を交互に見る。すると、そんなピアーズの姿を見つけたのか、○○がニコニコしながら近づいて来た。

 ○○が作った雪だるまの額付近・・・。そこに雪を盛っていた○○。あれは自分の前髪だったのかとピアーズは関心する。

「ピアーズせんぱ〜い!!朝ご飯、食べ終わりましたか〜?」

 顔を上げ、地上からピアーズの居る場所に向かって問う○○。その顔を見て、先程のフンコロガシの強烈な映像が、ピアーズの頭の中を流れていく。

「・・・ぷっ・・・くくっ・・・今行くよ」

 ピアーズは○○に向かって親指を立てると部屋を後にする。

 一緒に雪だるま作ったら、俺もフンコロガシ・・・?ダブル・フンコロガシか!?

 “お笑いコンビでありそうだな”と考えながら、ピアーズはマンションの玄関を出た。手袋を外した手を振る○○が視界の中で大きくなっていく。

「待たせたな!」

 目の前の○○に、ピアーズは“ニッ”と笑ってみせる。

 ダブル・フンコロガシ・・・なってやるぜ!?

「○○、フンコロガシって知ってるか!?」


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