ブラブ大作戦!

 大好きな彼の仕事が休みの日に、その彼の家へ遊びに来た○○。

「ピアーズ!!」

 玄関の扉が開くと同時に、大好きなピアーズに抱き着いた。ピアーズは急な抱擁に多少驚いた顔をするも、すぐににっこりと笑い抱き締め返してくれる。

「今日はねっ!いつもと違うことをするために来たの!!」

 ピアーズの腕の中で○○が嬉しそうに言う。

「『いつもと違うこと』って何だよ?一緒にスクワットでもするか?」

 ○○は部屋の中で汗をダラダラ長しスクワットをする自分を想像した。スクワットをする度に不平を言う太股。そして、自分の身体がだんだんとクリスさんに・・・・・・。

 いやあぁぁぁぁっ!

「何で『いつもと違うこと』がスクワットなのよ!違う違う!今日は、『ラブラブ』しようと思って!!!」

「はぁ?ラブラブ・・・?」

 ピアーズは抱きしめる手を緩め、○○の顔をきょとんとした表情で見た。

 人前では○○とピアーズはベタベタしない。決めごとではないが、いつも自然とそうなうなるのだ。しかし、人前での二人が互いに「冷たい」とか「ギクシャク」しているなどということは全くない。いつだって仲良く自然体な雰囲気が、回りからも好意に思われていた。そんな二人は、二人きりなら互いの体を寄せ合い、甘えたりすることも少なくない。

 ・・・こうやって、家に来て早々抱き締めてる時点で、もう既に『ラブラブ』してると思うんだけどな・・・。

 ピアーズは笑った。

「さぁ、ピアーズ!こっちこっち。ここに座って!!」

 ○○はピアーズの手を引き、リビングのソファーへと促す。

 ○○の作戦はこうだった。@ヘッドマッサージと肩もみで疲労よさようなら!そして次に、Aお昼寝に最適!腕枕!、最後に、Bお昼寝の醍醐味!膝枕!!!



 果たして、この作戦が『ラブラブ』になるのか!? 


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