行き過ぎた悪戯
―Snipe Of Love―

 今日は9時上がりの○○。しかし、すぐには帰らずにまだまだ賑わう店内に再びやって来る。それも、週3ペースの4人組の輪の中に!!着替えた後に合流したのだ。先日、ピアーズからBSAAを見学に来ないかと誘われた○○。「△△さんも誘って一緒に来いよ」とのことだった。今日はそのBSAA見学の打ち合わせも兼ねていた。もちろんこの場には、△△とクリスも居る。

 △△はもちろん自分から積極的にクリスの隣に座り、○○ももちろん、マルコたちからピアーズの隣へと勧められる。

 その時、マルコがにやりと笑ったのを、ピアーズは見逃さなかった。

「あんた、一番奥に座れよ」

 ピアーズが○○を窓側へ進めようと立ち上がると、傍に居たマルコがすかさず口を挟む。

「おい、ピアーズ!○○ちゃんを一人占めするなよ!俺だって○○ちゃんの隣に座りたいんだから!!」

「別に独り占めなんかしねぇよ」

 帰りに独り占めできるもんね〜!と、ピアーズは○○から見えないように、マルコに向かって口をパクパクさせて舌を出す。

 ピアーズが○○を窓側に座らせたかった訳は、マルコの悪戯から守るためだった。○○が一番奥に座りその隣に自分が座れば、例え何の悪戯をされようとも安全だったからである。しかし、それはマルコの言葉によって阻まれてしまった。

「じゃぁ―、リクエストにお応えしてマルコさんと二ヴァンスさんの間に座っちゃおうかな!」

 マルコの悪戯などこれっぽっちも知らない○○は、にこにこと笑いながら椅子に腰かける。

 そんな○○の向こうからニタニタと笑うマルコを、ピアーズは思い切り睨み付けた。


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