あんた、さっきから腹鳴ってるよな?
―Snipe Of Love―

 早上がりの9時で上がった○○。裏口から店を出れば、少し前から日課になりつつあった「あの声」が元気に響いた。

「お疲れっ!!」

「ぅわぅっ!!」

 その声のあまりの元気さに、正体はわかっていても驚いてしまう。外灯に寄り掛かっていた身体を起こす彼に、○○は走り寄った。

「二ヴァンスさん!!・・・今日も待っててくれたん・・・ですか!?」

“待っていてくれたのか”などと訊くのは恥ずかしいが、ちょっと訊いてみたい気もしなくはない。

「あぁ!待ってた!」

「あ、ありがとうございます!!」

 楽しそうに返事をしていつものように缶コーヒーをくれるピアーズに、○○は何だか照れてしまう。

「―じゃあ―、一緒に帰りますか?」

「おう!」


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