―Snipe Of Love―
「ねぇ、○○、今日も来てるね。あの4人組」
○○に向かって話し掛けるのは、○○の親友である▲▲△△だ。先程、○○が酒を置いたテーブルの4人を見ている。○○もあの4人のことは知っている。この店はBSAAの溜まり場なので、毎日と言ってもよい程顔を合わせることもあるのだ。もちろん、一般の客も来る。そんな中、あの4人は週3ペースで店にやって来る。そうともなれば、顔と名前を覚えるのはすぐだった。
マルコさん、フィン・マコーレーさん、ベン・エアーハートさん、ピアーズ・二ヴァンスさんか・・・。
時々、彼らの笑い声が聞こえてきて、何やら楽しそうに雑談をしているようだった。
「でも、クリスさんは居ないね」
○○は△△を見て笑った。たまにあの4人組に加わる人物である、クリス・レッドフィールドを実は△△は密に好きなのだ。
△△は今日はクリスは来ないのかと、先程からちらちらと出入口を窺っている。
毎日と言ってもよい程顔を合わせることもある・・・。つまり、互いを下の名前で呼び合うこともある。簡単に言えば、店員も客も顔見知りで気軽に話せるのだ。
「クリスさん、来るといいね!」
○○は△△にそう言うと、例の4人組の方へと視線を向けた。
あっ・・・。
酒に口を付けながらこちらを向いたピアーズと眼が合ったような気がして、○○は軽く頭を下げた。しかし、彼の眼はすぐに違う方に向いてしまった。
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