・・・私にも・・・教えてくれますか・・・?
―Snipe Of Love―

 自分の部屋に着いたピアーズは、○○から渡されたコンビニの袋を開けた。

「風邪薬と・・・スポーツドリンクと・・・んん?」

 袋の底にある、小さなカード。袋に手を入れたままカードを表にすると、何やら文字が書かれていた。

「こ、これはっ・・・!!!!!!」

 ピアーズはカードを持ったまま、猛スピードで自室へと向かう。ドアを開けるなり、ベッドへと飛び込んだ。

「うおおおおおっ!!!!!!」

 そして、飛び込んだかと思えば急に立ち上がり、ベッドの上で飛び跳ねる。その顔は嬉しさでキラキラと輝き、まるで、小さな子供がおもちゃを買ってもらった時のようだ。

「やったーっ!!!!!!」

 ピアーズがここまで喜ぶ理由・・・。そう、袋の中にあったカードは○○からの物で、彼女の携帯の番号とアドレスが書いてあったのだ。

 飛び跳ねながら、ピアーズはカードに何度もキスを落とす。大事に大事にカードを包み、“チュッ”“チュッ”とリップ音を立てた。

 しかしその時!

「うわっ!!!」

―ガンッ!!!

―ドスン!!!

 飛び跳ねるうちに、ベッドの端へと来ていたピアーズ。それに気付かずに、見事にベッドから落ちてしまった。そして、箪笥に頭をぶつける音と、床に落ちる音が部屋中に響いた。

「いっ、痛ぇ〜っ!!!」

 それでもピアーズは、大事にカードを握ったままだった。


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