何だ!?この感想は!私は変態か!?
―Snipe Of Love―

 5人テーブルで△△が楽しそうに喋っている。手には携帯電話を持っていて、画像か何かを見せているようだ。

 そんな△△の目の前に居る人物を見て、○○は納得したように静かに笑った。いつもの4人に、今日は△△の想い人であるクリスが加わっているのだ。

 何の話してるんだろう・・・楽しそうだな〜。

 △△は時たま○○を見ては、携帯をクリスたちに見せている。彼女の携帯に、面白い物でもあるのだろうか。

「ねぇ、△△!何の話してるの?」

 △△の携帯に興味津々の○○。横からひょっこり顔を出すと、彼女の携帯を指さした。

「あっ!○○!!ちょうどよかった〜!!○○を呼ぼうと思ってたんだ〜!!この画像―」

「おいおいおいっ!ちょっと!!!」

 △△が○○に携帯の画像を見せようとすると、目の前に座っていたピアーズが勢いよく立ち上がる。慌てたように、○○の手に△△の携帯が渡るのを阻止しようと手を伸ばした。

 しかし、ピアーズの阻止も空しく、△△の携帯はすんなりと○○の手の中へ。

「あーっ!!!」

 今正に携帯の画像を見ようとする○○にピアーズは声を上げる。その声と共に、そのテーブルに居る全員が○○に注目した。

「どうしたんですか?二ヴァンスさん?・・・それに、皆さんも―」

 言いながら、○○はピアーズから携帯の画像に視線を移す。しかし、言い終わらないうちに、その言葉は途切れた。

 げっ!何これ!?

 テーブルに居た人たちが注目したのも、ピアーズが慌てたように手を伸ばして声を上げたのも、△△が時たまこちらを向いて話をしていたのも、全てが繋がった。

 ○○は、錆び付いたロボットが首を回すかのように、“グギギ・・・”と音が出そうな動かし方で△△へと顔を向ける。

「△△・・・この写真、いつ撮ったの?」

 △△の携帯の画像には○○とピアーズが写っていた。しかも手を繋いで。楽しそうに、そして優しく微笑んで。


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