ああ・・・やっぱり嫌われてるんだな
―Snipe Of Love―

 ―はぁ〜い!ただ今伺いま〜す!!

 親友の△△の嬉しそうな声が聞こえ、○○は顔を上げる。客が帰った後のテーブルを片付けていた○○は、テーブルを拭きながら△△を目で追った。

 △△が向かった先は5人掛けのテーブルだった。そこには例の4人組と、今日はクリスが居る。△△の嬉しそうな声の理由がわかった○○は、自然と笑みを浮かべた。

 ―ご注文は以上で・・・。

 ―あっ、もう一つ!

 ん?

 △△の他に聞こえた楽しそうな声に、○○はテーブルに向けていた顔を再びそちらに向ける。

 ―もう一つ!これを・・・。

 △△を見ながらメニューを指さす男、楽しそうな声の正体はピアーズだった。彼はしっかりと△△の眼を見ていて、注文以外にも何か言葉を交わして凄く楽しそうである。

 へぇ、あんな風に話すんだ。

 じゃあ、もしかして今までのはたまたまだったのかな。などと考えながら、○○はテーブルを拭き終える。

 しかし後程、そんな考えは全くのハズレだったことに気付く。


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