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ギャァァアア!!!


寝起き一発目に聞く小鳥のさえずり…

とは程遠い雄叫び…断末魔に体を起こす。



『今の声はザキ君…?』



布団から出て着流しを整えてから羽織を肩に掛けて自室を出る。



『…!な、なにこの煙…』



自室を出るなりぶわっと當が煙に包まれた。

誰かスモークでも焚いてんのかと思うのと同時に屯所内全域に廻ってるんじゃないかと思うぐらいの煙の量に冷や汗が出る。



『…火事?……!』



火事なら近藤さんの身の安全を確認しないとと思った所で煙の流れに気付いてその流れにそって歩く。



『総悟の…部屋?』



行き着いた場所に苦笑いが浮かぶ。



『…!ざ、ザキ君…』



総悟の部屋の近くに転がったザキ君の遺体…いや死んではないと思うけど…こりゃあ火事じゃないな…。



『…総悟ー?』



襖を開けて総悟に呼びかけてみる。



「あれ?酢昆布…どうしたんでィ」

『どうしたって…それこっちの台詞。何この煙…』

「え?あー…バズーカの煙でさァ。」

『え、ば…バズーカの煙って…』



にしては煙の量が多い気が…。

漸く晴れてきた煙に苦笑いが浮かぶ。



「あぁ、煙が多いのはこれだったからでィ」

『で、でか…。』



出された超特大バズーカに顔が引き攣った。



「ひょっとして火事かと思いやしたか?」



申し訳なさそうにする総悟に思わず優しく頭を撫でてから私は呟いていた。




(うん…っていうか…何の実験かと思った)






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