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つい先日まで過激派と言われていた彼は銀時さんとの再会をきっかけに思う所があったのか穏健派になったという。


攘夷志士には変わりないもののそれでも彼は

“アホなりに考えて自分のルールで前見て生きてんだ”

と銀時さんが教えてくれたのもつい先日の事。



『桂さん』

「おぉ、酢昆布殿!久しぶりではないか!元気にしていたか?」

『えぇ、桂さんも元気そうで良かった』

「久々に会ったのだし、茶でも一緒にどうだろう?」

『…!勿論。』



小さく笑みを浮かべ頷いて見せれば桂さんは良かったと笑みを溢した。

こうして見てると銀時さんが言うような馬鹿だとか阿呆だとかいうのとはまるでかけ離れていて…誠実で考えのしっかりした方に見える。



「所で酢昆布殿。」

『…?はい?』

「銀時とはよく会っているのか?」

『あぁ、銀時さんにはたまにお店を手伝ってもらったりするので』



そうなのかと何処か複雑そうに顔をしかめた桂さんに思わず首を傾げる。



「酢昆布殿…折り入って協力して戴きたい事があるのだが…」

『…?私に出来ることがあるのなら…あ、でも犯罪の片棒担ぐなんていうのは無理ですけど…』

「おぉ…!協力してくれるか…!」

『や…あの…』


ではさっそく!と立ち上がって歩き始めた桂さんの後を慌てて追いかける。


「酢昆布殿が銀時の攘夷復帰を手伝ってくれれば心強い…!」

『え?』


進行方向は万事屋。

ここに来て日頃銀時さんが言っていた馬鹿や阿呆の意味が分かって…




(あ、この人頭…空っぽでした)
(ぎーんーとーきーくーん!)




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