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『今日はみんなでご飯食べましょう!』

「…勝手にしろ」



その高杉さんの言葉で決まったみんなで食べる晩御飯!

人数も多いから厨房は大忙し。

鬼兵隊、全員にこの連絡は入ってるし、後は料理が出来次第な状態。


『あ…お茶がない』

「えぇ!?マジッスか!?」


お酒は十分な量あるけど…私お酒飲めないんだよね…


「ならば拙者が買いに行こう」

『あ、万斉さん…いや、でも…』


厨房の様子を見に来た様子の万斉さんの言葉に振り返る。


「主らがここを離れては調理が進まぬでござろう?拙者なら副業もキリが良いところまで終えたし、丁度良い。」

「なら任せるッス!」


副業…ってあれか、寺門通の新曲がどうのって前に…あぁ、あれか…。


「酢昆布殿?」


若干遠い目になっていれば万斉さんに顔を覗き込まれる。


『あ…!じゃあ、お願いします』


うむ、と頷いてくれた万斉さんにお茶を頼み私達は調理に戻った。







「テメェらァ…全員揃ったなァ…?」

高杉さんの言葉に揃ったとかはいとか返答を返していくみんなに私は一人で冷や汗を流していた。


『(……万斉さん…戻ってないんですけど…)』

「酢昆布、さっさと乾杯でも何でもしやがれ。」

『あ…は、はい。えーっと…それでは皆さん、かんぱーい!』


高杉さんの有無を言わさぬ眼光に思わず乾杯の音頭を取ればみんなそれぞれに食事を始める。


「まぁ、大丈夫ッスよ!さ、酢昆布も食べるッス!」

『あ…う、うん…(ごめん、万斉さん…)』


私の為にお茶を買いに行ってくれたのに…でも高杉さんの手前…食事に手を付けないのもダメだし…なにより言い出しっぺ私だしィィィイ…!!


『い、いただきます』


並んだ食事を一口食べれば襖が空いた。




(あ…さ、先にいただいてます…)






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