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今日の銀時は少し変だ。

いや、元々変な人ではあるんだけど…。



『ねぇ、銀時。』

「へ!?な、なに」


ビクッと大袈裟に肩を揺らして引きつった顔で私を見る銀時にこちらも大袈裟な程に溜め息を吐く。

今日はずっとこの調子だ。私の言動に一々ビクついてる…そこまであからさまな態度を取られると私も流石に…よし。


『銀時…変。』

「なっ…!」


ほら、分かりやすいでしょ?何時もみたいに突っ掛かって来なさいよ。


「……」

『………』


これでもダメか…なに、私何かした?何もしてな…

あ…。あれか?アレの所為?そんなに気にするタイプだっけ?


『銀時…この前の事なら』

「ああぁぁ!!そ、そうだ、お前この前の夕方の再放送見た?俺、見逃してさー」


やっぱりそうか…あの事を問い詰められるのが嫌なのか…。

言った本人がすっかり忘れてる事をこの人は気にしてるのか…そうかそうか…って言うか言ったじゃん。

返事要らないって…知っといて欲しかっただけだって。


『見てないけど……』

「あ、あぁー…そっかー。見てたらどこまでいったか聞こうと思ってたんだけどなー」


ガシガシと頭を掻く銀時をじとっと見詰める。


『あの銀時…告白の』

「あぁ…!そうだ、俺ババアに呼ばれてたんだったわ。あー…危ねぇ危ね…」

『…待って』


立ち上がった銀時の腕をガシッと掴む。

冷や汗ダラダラの銀時を睨んでいれば、銀時はどうにか逃れる術はと思考を巡らせている様子…。

要らないとは言ったけどこんな反応だとやっぱり腹が立つ訳で…私はにっこりと笑みを浮かべて口を開いた。





(逃げようとしてる?)
(え"…!?)






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