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『ねェ、晋助…』
「あ?なんだァ…?」
『この関係ってさ…何…?』
痺れをきらした私は彼に聞いてみた。
…無言が続く。
「セフレか何かだと思ってんのかァ…?」
『私は恋人だと認識してるけど…』
「わかってんじゃねェかァ…」
そう言って晋助は私をグッと抱き寄せる。
『し…晋助…?』
「好きだァ…」
耳元で囁かれた言葉に目を見開く。
『も…もう一回』
「ククッ…桜が満足するまで言ってやらァ…」
『じゃ…じゃあ…』
楽しそうに笑う晋助に私はぎゅっと抱き着いて素直に呟いた。
(聞き飽きるぐらい言って…?)
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