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『ねぇ、銀さん。空は広いねぇー』
「なんだぁ?いきなり」
銀さんとぼーっと日向ぼっこしながら私は銀さんに言ってみる。
『だってさぁ、世界は広いって言うけどこの空の方が何倍も広いじゃない?』
「そうだな…」
『こーんな広いのに出会えた私達って凄くない?』
「そうかぁ?必然だろ」
『ひ…必然…?』
「そ、偶然じゃなくて必然」
そう言ってにっこり笑う銀さんに私は顔が熱くなって思わず俯く。
全く銀さんには敵わないと再確認。
「桜は銀さんと会うって決まってたんだよ」
『最初から…?』
「そ。これからずーっと銀さんの隣で照れたり笑ったり怒ったりしてくんだよ」
『じゃあ死ぬまで一緒?』
「死んでも一緒」
『…!』
「死んで生まれ変わってもずーっと一緒」
『ふふっ、じゃあ本当にずっと一緒だ』
「おうよ」
芝生にごろりと寝転んで銀さんを見つめればくしゃくしゃと頭を撫でられる。
『わっ…髪崩れる…!』
「ははっ、崩れちまえっ」
『ちょっ…銀さん!』
銀さんのこんな所が私は大好き。
これからも私は銀さんの横に居れるように強く願いながら銀さんに抱きついた。
(うおっ…甘えん坊め)
(銀さん大好き…!)
→後書
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