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「…行ったかァ?」
銀時が去っていった後、晋助が後ろから声をかけてきた。
『…行ったよ、相変わらずのバカ面で』
「そうかァ…テメェはなんで行かなかったァ…?」
『私は晋助と一緒に居るって決めてんのよ、離れろって言っても離れてやんない』
「ククッ…変わってんなァ…」
『それに…銀時達を失うより…あんたを失う事が一番怖いから』
「…そうかァ…」
ふと晋助を見上げれば心なしか頬が赤い晋助の顔。
『照れてんの?珍しい』
「バカ言うなァ…!誰が…!」
『ははっ、可愛いのー…』
「…テメェな…」
『ねぇ…晋助、この先どうなんのかな』
「…!…さァ…な…」
『まぁ…なんとでもなるよね』
ぐっと伸びをした私を晋助は鼻で笑った。
『行こう?晋助』
「あぁ…」
これから先なんてどうなるか分からない。
理不尽なこの世の中を晋助と歩いて行きたい…そう思った。
(…離すわけねェだろォ)
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