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「なぁ…桜」
『なに…?銀時』
「お前も一緒に…」
『いかないよ?』
「…!」
『私は晋助と一緒に居る』
攘夷戦争も終息を迎えた頃、銀時は私に一緒に来ないかと言おうとした。
女がてらにずっと一緒に戦ってきた私に。
だけどそれを断れば銀時はやっぱりなと言う顔をした。
『分かってたら聞かなきゃ良かったじゃない』
「るせー、もしかしたらって事もあんだろ?」
『ごあいにくさま。私はあんたとは一緒に行けないわ』
「二回も言うな!傷付くだろー…ったく………元気でな」
『…うん、銀時も』
銀時は最後に笑えば私達のもとを去っていった。
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