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‐土方side‐
「結構時間…かかっちまったな」
攘夷浪士をしょっぴくのに時間がかかった。
時間はもうすぐ日を跨ごうとしてやがる。
「…?なんで電気ついて…」
誰も居ないはずの自室を警戒しながら戸を開ける…テーブルには料理とケーキ…後プレゼントのような…
「…!桜?」
『ん…っ…』
テーブルに顔を伏せて眠る見知った顔。
『ふ、くちょ…』
「おい」
『ん…ぅ…?あ…』
「何やってんだ…?」
『ふ、副、長…!今、何時…』
「あ?後一分で日付が変わるが…」
『っ…ふく、ちょ…お誕生日…おめで…とうござ…』
「…!お、おい」
そのまままた眠っちまった桜に仕方なく布団をかけてやる。
「誕生日…か」
改めてテーブルの上を見る。
「鶏マヨじゃねェか…」
『ん…っ』
きっと今日の為に色々用意してたんだろうな…
桜の髪をそっと撫でる。
「起きたらちゃんと祝ってもらうからな…?」
眠る桜に小さく笑みを向けながらテーブルに並べられた鶏マヨを一口食べた。
(ん…美味ェ)
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