次の日、私は総悟くんが来るまでに用意をと朝から慌ただしかった。

普段寝てる銀さんも私の慌ただしさに起きてきて…


「朝から用意してデートかぁ?コノヤロー」


なんて言ってきて…

はぁ…私は万事屋の為にバイト探してるのに…

バイトするのが何がそんなに気に食わないんだろう…この人は…。

なんて気になったもんだから銀さんの着流しを掴んでみる。


「んぁ?どったの」

『なんで嫌なの?』

「なぁにが」

『私がバイトするのが』


じっと銀さんを見つめて思い切って問いかけた。

銀さんはそのまま大きく溜め息をついて私の髪をわしゃわしゃと撫でだした。


『!!?!?』

「…お前がバイトするの…嫌じゃねぇって言ったら嘘になる」


私はそのまま小さく頷いて次ぐ言葉を待つ。


「でも、まぁ…こうなったのは銀さんの所為だし…文句は言えねぇわな…。ただよ…心配なんだってのは覚えてろ」


いつもの死んだ魚の目じゃない煌めいた目で真っ直ぐ見つめる銀さんは私に言葉を次いだ。

私は頷くしか出来なくて…

元は銀さんが悪いのに私が悪い気がして小さく…

凄く小さくだけど…


『…ごめん…なさい』


謝った。





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