『こ……





ここはどこだァァアア!!』






目の前に広がる景色は





江戸…時代…?




いや江戸時代って言うか…いやいやいや待て。


待つんだ、落ち着こう。落ち着け私。





江戸時代のわりに車とか走ってるし…!


いやでも…待て待て待て…


さっきまで私何してたんだっけ…あっ…うんうん。



銀魂だよ、銀魂!!


銀魂見て…銀魂…ぎん、た……あっああぁ…!?



『こっここは…まさか…銀魂の世界ィィイ!!?』


とか、銀魂口調で言ってみる。ってそんな事してる場合か、私。

こ…これはもしかしてもしかしなくても夢に見たトリップ…というやつなのだろうか…


「お嬢さん」

『えっ!?』



うーんと頭を悩ませて居れば後ろから話しかけられる。これは…この展開は…!振り返ったら銀さんが…!


『は…いぃぃ?』


ぎ…ん…さ…


じゃねェェエ!!誰だ!!!いやそもそも人じゃないし…生物、であってるの?

「こいつは上物だなあ…」

「高く売れそうだ…」


頭は…豚。
体は…人…。


これは…


『あ…』

「「あ?」」

『天人だァァァア…!!!』


「あっクソ…!」

「追うぞ!」





『はぁ…はっ…』


あぁ…あれから何時間逃げ回っただろう…

大体なんで天人がいるのよ、最近じゃ原作にだって出て来てないじゃないのよ…!


『ヅラの気持ちが…はぁっ…ちょっとわかったわ…』


もー…かくれんぼは苦手なんですけどォー…


「みぃつけた」

『ひ…!』


さ…最悪だ…だからかくれんぼは嫌いなのに…!


『はっ…なして!!』

「誰が離すか」

『もっ…やめ、ろっての…っ』

「黙れ…!」


どすっ


『うぐっ…!』


鈍い音と共にお腹に衝撃が走って声が漏れる。


遠のく意識の中でキラキラと綺麗な銀色の髪をした人が見えた。




→後書




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