『わざわざ迎えに来て貰ってすいません……』
「いや、遅刻してもらっちゃ困るからな」
パトカーの助手席に乗り込みながら土方さんと話していれば後ろに人の気配を感じた。
「よく言いやすぜ…朝から落ち着きなかったくせに土方コノヤロー」
「『!』」
『そ、総悟くん…!』
身体を起こしてアイマスクを外す総悟くんの言葉に苦笑いが浮かぶ。
「悪いな…着いてくるって聞かなくてよ」
「何言ってんでィ、そりゃアンタでしょうが」
ピリピリとした土方さんの空気に緩い総悟くんの雰囲気……
は、話しかけずらい…
いや、でも此処で話さないと仕事の時間が……
此処は意を決して……
『あ、あの……』
「あ?」
「何ですかィ?」
ひ、ひィ…!
イライラとした様子の土方さんに楽しげな様子の総悟くん。
『いい加減出発しないと遅刻しますよ』
って…えええぇえぇぇ!??
「そう、だな…」
自分で思ってた以上の低音冷酷ボイスにその場が凍りついたのは言うまでもない。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「よく来てくれた!」
『よ、よろしくお願いします!』
静まり返った車内を漸く降りて屯所で出迎えてくれたゴリ…近藤さんの笑顔に何故か安心。
「じゃあ、早速これに着替えて食堂に行って山崎と言う奴の指示に従ってくれるかな?」
『はいっ』
今日からバイト!頑張ります!
→後書
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