『し、真選組…?』
「へい」
な、なんでェェエエ!?
『え?バイト紹介してくれるんだよね?』
「そうですぜ?」
にっこりと笑みを浮かべながら平然と答える目の前のドSに頭が混乱する。
ま、まさか私の年齢じゃ働いちゃダメとか!?
いやいや、じゃあ新八くんとか神楽ちゃんはどうなるのよ!
そ、それとも私がこの世界の人間じゃないことがバレて…た、逮捕ォォオ!?
お、落ち着け私ィィイ!
と、取り合えず理由を…!
『な、なななんで真選組…?』
「まぁまぁ…さ、こっちでさァ」
『え?えぇ!?』
手を引かれてどんどん奥に進む総悟くんは意気揚々と言った感じ…それに比べて私の思考はどんどん混乱する。
引っ張られるままに連れてこられたのは局長室…。
中に入って座らされた所で近藤さんは豪快に笑った。
「いやぁ!助かったよ!」
『……………は?』
「桜殿なら安心して任せられる!」
うんうんと大きく頷きながら近藤さんはよくやったぞなんて言いながら総悟くんの髪をわしゃわしゃと撫でいた。
『あ、あの…?』
「ん?」
こ、近藤さーん!このままじゃ一向に話が見えないんですけどォォオ!!
『(と、遠回しに…いや近藤さんだと直球の方が良いのか…。)』
なんて思いながら近藤さんに問いかけた。
『話が…見えないんですけど…』
「?総悟から聞いているだろう?」
そ、総悟くぅぅうん!?
聞いてない!聞いてないよぉぉお!?
「明日からしばらくは真選組の女中をやって貰う!」
『…はい。………え、えぇえ!?』
そんなこんなで私の仕事は明日から真選組女中です。
→後書
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