ピンポーン…


んとタイミング悪いな…なんて思いながら玄関に向かう。


「桜、迎えに来やした」

『おはよ、総悟くん』

「おー…誰かと思ったら総一郎くんじゃん」

「旦那、総悟です」

『じゃあ、行ってくるね?』

「おー…って、え?バイトじゃねぇの?まさか本当にデートォォオ!?」

「あり?聞いてねェんですかィ?デートですぜ?」

『ちょっ、総悟くん!?』


な、何を言い出すんだこの悪魔ァァア!!
銀さんが焦りながらこっちを見る。


「おいおい、どーいうことだぁ?」

『いや、だから…』

「そのままの意味ですよねィ?桜?」


『…から…』

「え、えーっとぉ…桜…ちゃぁん?


『ーっ…』

「桜…?」

雰囲気が変わったのを感じたのか二人は少し焦ってるけどそれでも構わずに、すぅーっと大きく息を吸って私は言葉を吐き出した。


『だから仕事探すって言ってんだろうがァァァアア!!』


私の声は万事屋に響き渡った。

「じょ、冗談でさァ…」

「し、仕事だよな、うんうん」


ドSコンビがピタリと止まった瞬間だった。


『総悟くん行くよ、銀さん行ってきます』

「あ、へい」

「お、おう。気ィつけろよ?」


私は大きく息を吐いて万事屋を後にした。


「沖田くん」

「…?なんですかィ?」

「桜の事…よろしくな」

「…わかってやすよ」

『総悟くーん』

「あ、今行きまさァ(旦那のさっきの目…こりゃ面白くなりそうでィ)」

『銀さん、なんて?』

「桜の事頼むって言ってやした」

『へ?あ、そっか』


なんて会話をしながら歩いていれば着いたのは…





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