(この世界の奴はだいたい知ってるみてーだけどよぉ…向こうが名乗るまで名前呼ぶんじゃねェぞ?色々厄介になるだろうからな…特に!多串くんは気ぃつけろよ!?いいな…!?)


「おい。」

『あっはいぃ!!』

「…なんか用か?」

『あっ…えーと…マヨネーズの場所が分からなくて…教えて欲しいんですが…』

「マヨネーズならもうないぞ」

『え゛…』

「これで最後だ」


そう言って奴はカゴを満足げに見せてきた。


(そんなにマヨネーズいらないだろォォオ!)


という私のツッコミは心に収めて置こう。

彼にとってマヨネーズは全てなんだ。


『ど、どうしよう…』


ドサッと私の持ってるカゴが少し重くなった。

カゴに目をやればマヨネーズが一本…






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