『もぉ…』

「そういや着物普通に着んのか?」

『あっ…ううん…ブーツと合わせるつもり』

「ブーツか…銀さんとお揃いだなァ」

『やっぱり普通に着ようかな。』

「あ、アレ。おかしいな…目の前がぼやけて…明日が見えないよ?もう前すら見えないよ?」

『冗談ですって、お揃いですねー』

「ねェ、桜さん?泣いていい?銀さん泣いていい?」

『もう涙出てますって』


銀さんの涙を拭ってはクスクス笑い銀さんの手を引いて歩き出した。


「(あ…ヤベェ…)」

『(暖かい…)』

「桜、」

『はい?』

「大丈夫だからな」

『!…銀さん…』


私は目を見開いたが少しすれば柔らかく微笑んでいて…


「じゃ、夕飯の材料買って帰るか」

『うんっ』



銀さんの手は暖かくて


残ってた不安感が


淡く薄れていった…


銀さん



ありがとう。



(今日は何にしようかなー)

(じゃ桜の得意料理)
(任せて下さい!)



→後書


[3]

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