「ぐふぅぉっ」

『あ…壁が』

「あだだ…」

「遅いと思って見に来て正解でしたよ。何やってんですかアンタ…はぁ…大丈夫ですか?桜さん。」

『う…うんっありがとう』

「どんな起こし方してくれてんだ。ぱっつあんよー…俺がなにしたんだよー」

「寝ぼけるのも大概にしろよ!!」


差し伸ばされた手を掴み起き銀さんの方へ駆け寄った。


『銀さん、朝ご飯出来ましたよ?』

「んーおはようさん。桜」

そう言って私の頭をぽんぽんした後にゆっくり撫でる。

銀さんの手大きいー…

じゃなくて…!!

『…っ…おはよう…ございます…。』

「さー飯だ飯ー…」

『ちゃ…ちゃんと顔洗ってからですよー?』

「わーってらー」


洗面所に足を進める銀さん。


パタン…


「(な…なななんかキスしてる夢みた気が…気のせいか)」






「でも本当に未遂ですんで良かったですねー」

『う…うん…っ』

「桜なんか顔赤いアル」

『き…気のせいだよ、気のせいっ』

『…っ…(キス…。銀さんは…覚えてないだろうな…)』




銀時がこの事を知るのはまた後の話。




→後書



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