特攻隊弓士プロット+α



2010/10/29 18:15
1934-
■昭和9年■
士郎はたった半年、しかも週末しか一緒にいなかったアーチャーのこと、凄く憧れに思ってたと思うんだな。
父は軍事演習中か何かで死んで、母も死んで、遺族恩給は出たけど親戚にいいように使われて、挙句に家督権を奪われてポイ捨てだ。
軍人の息子として恥ずかしくない自分でいなきゃ、と子供ながらに思ってたから意地張ってたけど、アーチャーに憧れちゃうんだよな。
アーチャーは士郎の事を不憫だとは思ってたけど、軍人の子なら軍人の子らしくしていろ、とつっぱねる感じ。
しかも兵学校受験に向けて勉強が佳境で、夜にうなされて泣く士郎がぶっちゃけうざかったり。

■昭和10年■
士郎は兵学校時代に七つボタンで帰って来たアーチャーを見て、そこでほのかな憧れが恋に変わるんだ。
アーチャーは兵学校時代はしごきも当然受けてたし、カタブツで周りに敬遠されてたりな。
でも一時帰省の時に士郎とちょっと話す機会があって、相撲とったり剣道のけいこつけてやったり。
一人っ子のアーチャーで、一中に通う為に普段は町に下宿して休みの日だけ実家に帰る生活だったから小さな子供と接するのが新鮮だったというのもあるかも。
危なっかしい士郎を守る為にも立派な軍人にならなきゃならないとか思って、それからはちょっと人間が丸くなったり。


<新|古>


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