「…なあ」
「ん、なに?」
「お前、歩くの遅い」
「しょ、うがないやん!浴衣なんやから!」
「でかい声出すなや。てか、歩きにくいんやったら着てくんなド阿呆」
「な…っも、もうええ帰る光なんて堕ちてまえ果てろ」
「おい」
「…」
「待てや誰も帰ってええなんて言うてないやろ」
「光の意見なんか聞いてへんし。帰るゆーてるやろ」
「…ほんまお前めんどいわあ」
「…やったら離せや」
「お前一回黙れ」
「ちょ、はあ!?理不尽すぎやろ」
「そろそろ、俺の性格理解してくれてもええんちゃう?」
「は?」
「……お前の浴衣、他人に見せたないんや」
「…」
「……うわ、最悪。何言っとるんや俺きもすぎる。今言うたこと今すぐ忘れろ。ええか、お前忘れんの得意やろ」
「む、無理!忘れへん!」
「そこは大人しく言うこと聞いとけ」
「いや、わたし、嬉しかったし。光かっこよかった」
「…っ、見るな触るな近づくなド阿呆」
「もう何とでも言えやー」













◎財前くんと彼女




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