※オルデン壊滅後設定。かなり捏造!!
「可哀相な、ひと」
ラピスラズリの瞳が、じっと僕を見つめた。
可哀相?
誰が?
僕が?
君に言われたくないよ、エステル。
君を守る為に一体どれだけの人が死んだんだろうか?
しがない尼僧が一国の女王にまで成り上がったんだ、それはそれはたくさん死んだに違いない。
その度に愚かな君は、涙した。
あぁ、可哀相なエステル。
きっと僕を憎んでいるだろうね。
「私は貴方が憎いわ」
ほらね、
だって君は聖女じゃない。
愚かで賤しい人間だ。
どんなに綺麗事を並べても、最後には憎しみが残るんだから。
「でもたった今、貴方を赦すわ」
彼女はとうとう頭まで可哀相になってしまったようだ。
赦す?
誰を?
僕を?
「貴方は私の大切な人達に酷い事をしたわ…でもね、私は貴方をどうしても憎みきれないの」
「愛して、いるから」
"愛"している?
誰が?僕を?
やめてくれ、反吐が出る
僕が世界で一番嫌いな言葉は"愛"なんだ。
君みたいな偽善者が発するのが特に、ね
苛立つあまりに君の首を跳ねてしまいそうだ。
僕にまだ腕が付いていたなら、すぐにそうしたのに。
「大丈夫…貴方は一人じゃない」
黙ってくれ
僕はそんな君を望んじゃいない。
僕が望むのは、恐怖と憎しみに歪む君の顔だよ。
だから
そんな慈愛に満ちた顔なんて見たくない
「ディートリッヒ」
やめろ
「大丈夫」
やめてくれ
「私はあなたの味方だから」
腐敗した腕で抗う事の出来ない僕は彼女を映す瞳から視神経、脳へとゆるやかに侵蝕されゆくのをせめてもの抵抗として、ゆっくりと瞼を閉じた。
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うん?何が言いたいのか私もよく分かりません(ヲイ)甘くないし、むしろしょっぱい←
設定は、オルデンをカイン共々壊滅させディートリッヒは両腕と引き換えに生き残ったその後、みたいな?(聞くな)
処刑を求められたんですが、そこにエステルがやってきて引き取ります、しかしプライドの高い彼は死を望みます。またはエステルを殺して脱走しようと試みます。
でもエステルの無償の愛に揺らぎ始めちゃって(ありがち!)…で今、みたいな?(だから聞くな)
あー楽しかった^^