「なんでかなぁ。」
「何がですか?」
「何でトモミは罠にかかってくれないの?」
「はい?」
「あっちに四つ、こっちに七つ、たこつぼ以外にも罠仕掛けたんだけど。」
「暇だったんですか?明日卒業なのに。」
「卒業だからでしょ。」
「意味がわかりません。」
「入学して以来、色んな罠を仕掛けてきたけど、何故かトモミだけはかかったことないんだよねぇ。」
「何ですかその目は、かかりませんよ。」
「ケチ。」
「ケチとかそういう問題じゃないですからね。ていうか何が楽しくて自分から罠にかかるんですか。」
「まぁ兎に角、明日までに何としても、ね。」
「…やっぱり暇なんじゃないですか。」
「失礼だな、これは重要なことだよ。」
「天才トラパーの名にかけて?」
「それもあるけど…」
「ど?」
「……。」
「綾部先輩?」
「もしもトモミが罠に掛かったら、一生離さず捕まえておこうと思って。」
「…え、」


「ねぇ、捕まってくれる?」







Propose trap





「トモミ?」
「参りまし、た。」




(私が罠にかかったことがないのは)
(貴方をいつでも見ていたから)

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捕まっちゃいましたトモミちゃん。
綾部くんは既に幸せ家族計画を思案中^^
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