※下に行くほど古いです!


▼2/27 こへトモ現代?


「あ、居たっ。おはよう。」

「ふふふ、慌てないで。ご飯ちゃんと持ってきたから。」

「よしよし、たぁんと食べて大きくなるのよ。」

「   」





「…ん?」
「どうした小平太?」
「呼ばれた気がする。」
「はぁ?誰にだ?」
「…行ってくる!」
「あっ、ちょっと待っ」
「いっけどーん!」






「それでね、今日七松先輩がね」

がさがさがさっ!

「呼んだかトモミっ!」
「きゃああぁ!?」
「お?犬だ!」
「ななな何で先輩がっ…此処に」
「トモミが呼んだのだろう。」
「へ!?…あっ、えっと、違いまして…この…犬に七松先輩のことを話していただけなんですけど。」
「ちがーう!」
「え」
「"七松先輩"ではない。私は確かに"小平太"と呼ばれたのだ!」
「!…誰…か、別の人と間違えたのでは?」
「私がトモミの声を聞き間違えることなど、伊作が不運じゃなくなるぐらい有り得ないぞ。」
「(それは確かに有り得ない)」
「呼んだのはトモミだろう?」
「…はい。」



あなたの名前を呼びたいがために付けたなんて言えない


(ほう、この犬の名前が小平太なのか!)
(ごめんなさい。別に悪気があったわけじゃなくて…)
(そうかつまり!トモミは私に犬になって欲しいんだな!)
(はい!?(どんな思考回路!?))
(よし分かった。今日から私はトモミの犬になってやろう!皆に報告してくる!)
(誤解されますやめてください!)


********
「犬が欲しいのだったら私に言えば良かったのに…!」
と首輪を付けた鉢屋がオチ。
現代要素皆無…!







▼2/23 久々トモ


食堂の厨房にて

「あれ?トモミちゃん?何やってるの?」
「くっ…久々知先輩!ななな何でもないです!」
「そう言われても凄く怪しいんだけど。」
「怪しくないですから!来ないで下さい!」
「こ、来ないでって…酷いなあ。」
「あっ、そうだ!さっき乱太郎達が美味しい田楽豆腐を売ってるお店に行くって言ってましたよ!一緒に行ったらどうですか?」
「田楽豆腐は好きだけど今はトモミちゃんの方が気になるから行かないよ。」
「うぅ…駄目、駄目です。」
「どうして?…ってアレ?なんか、大豆の匂いが。」
「!」
「もしかして…お豆腐作ってたの?」
「う、」
「なんだ、そうならそうと言えば良いのに。隠すことないじゃないか。」
「だ、だって、失敗して…ボロボロに。」
「あぁ、苦汁の量が少なかったのかな。」
「…はい。」
「うん、でも美味しいよ。」
「お世辞は結構です…。」
「お世辞なんか言わないよ。ねぇ、トモミちゃん。」
「なんですか?」
「トモミちゃんは、きっと良いお嫁さんになれるよ。」
「へ、」
「あ、もしかして、俺のお嫁さんになる為に」
「ちちちち違います!」
「あはは、照れてるトモミちゃんも可愛いなぁ。」
「〜っ!久々知先輩のばかあぁぁ!」


(ありったけの愛をこめて)
(彼女は豆腐をぶっかけていきました)

(…やっぱり良いお嫁さんになるな。)
*******
勿論、豆腐作りは久々知の為です^^





▼2/13 土井トモ(素敵な死に方、の続き)


包帯を首に幾重にも巻き付けた彼女の肌は驚くほど白く、透き通りそうなほど薄い。
細く開いた唇は死んでいるかのように色を失っているものの、そこから漏れる僅かな呼吸が確かに彼女の命を紡いでいた。
しかし、それはあまりに心許ない。
水面に浮かぶ葦の如く。


冷たすぎる頬に少しでも温かさを灯してやったら、もしかするとこの世に繋ぎ留めることが出来るかもしれないと寄せてはみたが彼女は私を、生きることを拒絶するかのように冷たいままだった。


私は彼女に取り返しのつかないことをしてしまった。

彼女の為と思っていたことが彼女をここまで追いやった。それどころか多分、始めから彼女の為ですらなかった。
私は臆病で狡い人間だから、傷付くのが怖くて隠して蓋をしてしまう。理由を付けて自らを正当化する。遠ざける。
それはじわじわと確実に彼女を苦しめ、傷付けていた。

結局は私は自分を守りたかっただけなのだ。


それでも、もし君が名前を呼んでくれたなら私は…―



そこまで考えて、言い訳じみた自分の思考に一層嫌気が差す。
ならば何故それを彼女に伝えなかった、と

「トモミさん…」

遅過ぎる懺悔を聞いてくれるのを願って彼女の手を握ることしか出来ないのが、酷く歯痒かった。

彼女はまだ、目覚めない。


*******
この土井先生は偽者だ…←
でも、こういう部分があったら超たぎる





▼2/11 鉢→トモ


「ふぎゃっ」

自分で言うのもなんだけど、色気もへったくれもない声が部屋に響いた。
でも、だって、しょうがないでしょ?

「あらら、トモミちゃん顔真っ赤。」

くすくすと妖しく笑う鉢屋先輩は壁に縫い付けるように、私を追い詰めた。
抗いたいのは山々だが先程解かれた腰紐の所為で、そちらよりも重力に従って落ちそうになる袴を押さえる方に回ってしまう。
そうしてその両腕さえも捕らえられてしまって、いよいよ危険な状況になってきた

脇腹から胸にかけて無遠慮に這う先輩の手付きは、いやらしく勿体を付けるようで。

「トモミは誰にもやらないよ。」
「せ、せんぱ い」
「だから奪ってあげる。」

細められた瞳に狂気を見た気がした。


(誰かのものになるなんて、許さない)






▼2/10 左門×トモミ


神崎左門先輩が小さくなりました

「こっちだあぁぁ!」
「こらこら神崎先輩、私から離れちゃ駄目ですよ。(がしっ)」
「は、離せトモミっ子供扱いするなぁぁ(じたじた)」
「だって今は子供じゃないですか。それに先輩すぐどっか行っちゃうんですから。」
「そんな事はないぞ。」
「ふふ、ほっぺた膨らましても可愛いだけですよ。」
「かわっ!?」
「あーんもう、抱き締めても良いですか?」
「だっ…だめだだめだ!」
「まぁまぁ、こんな事めったにないですしぃ。ね?」
「何で縄を持ってるんだ。」
「何処にも行かないように縛っておこうかと。」
「幼児虐待…!」




「何アレ勘右衛門くん。」
「左門が体だけ幼児退行したらしいよ三郎くん。で、トモミちゃんが『こんな可愛らしい状態の先輩が迷子になったら悪い人に連れてかれちゃいます』って付きっきりでお世話してますみたいな?」
「何ソレ超羨ましい。私も縛られたい。」
「お前は幼児退行しても縛ってくれないと思うぞ。」
「マジか。」





「捕獲完了!」
「ぐぅぅ…子供相手に本気を出すなんて大人げないぞ!」
「あら、子供扱いするなって言ったのは神崎先輩ですよ?」
「う、」
「さぁさぁ大人しく私に抱き締められて下さい!(がばっ)」
「うああぁぁ!」
「いやあぁぁ先輩可愛い可愛い可愛い!しかも…あったかーい。」
「あぐぅぅぅ。」
「おててもちっちゃくて、ほっぺたもふにふにしてるし。」
「僕で遊ぶな!くそぅ、早く元に戻れれば…!」
「ね、先輩?」
「…な、何だ。」
「私、先輩みたいな子供が欲しいです。」「え!?」
「だから、考えといて下さいね。」


(考えるって何を、なんて言わせない)






▼1/15 ジブリについて話し合ってみた鉢トモ竹(会話文)

「ねぇ。」
「何ですか、鉢屋先輩。」
「突然だけど…ジブリで一番何が好き?」
「本当に突然だな三郎。」
「まぁまぁ、いいから。」
「うーん…一番って言われると決めがたいですね。」
「俺はもののけ姫だな。」
「八左ヱ門は山犬に乗ってみたいだけだろ。」
「じゃあ私は、ラピュタ…ですかね。小さい頃あんな風に冒険してみたいって憧れましたし。」
「ふぅん。」
「パズーみたいな男の子と結婚したいとか言ってたらしいですよ。」
「そっかぁ…残念だな三郎、お前なかなかパズーから遠いもんな。」
「この現代のパズーこと鉢屋三郎をつかまえて何言ってるんだ。」
「先輩、顔を似せても中身の問題です。しかも不自然です。アンバランスです。」
「まだ俺の方が近いな。」
「お前にも劣るのか私は。…もういい、トモミ、私と一緒にラピュタに住もう。そして共にこの世界の支配者となろう!」
「や、やだっ!鉢屋先輩その顔でこっち来ないで下さい!気色悪い!」
「ははははは、どこに行こうというのかね?」
「いやぁぁぁ!バルス!(目潰し!)」
「!?目が、目があぁぁ!!」
「それはムスカだろ。」

*******
こんな馬鹿をやってて欲しいの巻






▼1/4 文トモ(三年後)


彼女はどこか背徳的な色香を漂わせ、しなだれるようにもたれかかる。悩ましげに零れる吐息はとても十四とは思えぬ程艶があった。

「先輩…。」

濡れた真っ赤な唇が震える。
無防備に晒された細く白い項にかかる後れ髪をそっと撫でてやれば、気持ちよさそうに目を細めた。
彼女の瞳の奥が映し出す願望に俺は応えてもいいのだろうか。

そのまま引き寄せ触れるだけの口付けを交わせばもう、あとには引き返せない。


****
いけどん文次郎再臨。






▼12/27 勘トモ鉢(現パロ)


「トモミちゃん!ちゅーしよう!」

「はい?」
「ちゅー!」
「…鉢屋先輩、尾浜先輩にお酒飲ませましたね?」
「何言ってんのトモミ、挙式は明後日だよ。」
「(だめだコイツ…)」
「トモミちゃ〜ん」
「や、尾浜先輩近い近い近いです。」
「好きー!」
「助けて下さい鉢屋先輩!」
「やっぱりウェディングドレスが良い?私的にはトモミは白無垢が一番似合うと思うんだけど、どう?」
「ちゅー!!!」
「ちょおおお!」


******
多分、勘ちゃんは一度や二度はトモミちゃんを押し倒してると思う。無垢な心で。






▼12/5 文トモ(転生パロ)



夢を見ていた。
死にに行く夢だった。

勿論、死にたくて行くわけではない。
その夢の中の私は半ば戦うことを運命付けられたように、逃げることを良しとしなかったからだ。

同時にあの人への想いも本物であったのも確かで。
このまま暖かく心地良いその場所で共に…それも良いとさえ思えた。


しかし、行くなと、傍に居てくれと言ってくれたあの人の隣を捨ててでも、私には貫かなければならぬ強い信念があったのだ。

『また どこかで』

それが何処なのか、いつなのか、再び生を受ける確証もないのに望まずにはいられなかった私は、やはり貴方だけは愛していたのだと生まれ変わってしまった今では伝える術もなく。

貴方が今を生きていることを願い、想う。
(どうか今度こそ、幸せになって下さい)


******
前回のトモミサイド。
転生パロになった。似た構成なのは仕様ですよきっと!←
死ネタは死ネタでも最終的には幸せになってほしい。
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