※現パロ・生理ネタ








どろり、


嗚呼なんて不快感。
私に嫌でも女であることを知らしめる、この不快感。
まるで弱さを吐き出しているみたい。
なのにちっとも自分の弱い部分が無くならないのは、私が此処に女を飼っているからかしら。


「それは違うよトモミちゃん。」

そして男の人であるのにそういった話を恥ずかしがりも、ましてイヤらしい笑みをするでもなく答えるのは彼が道徳ある保健室の先生だからなのだろうか。

温かいお茶を私の前に薦めて、彼の髪と同じくらい柔らかそうな声で語る。

「君はね、此処に可能性を持っているんだよ。」
「かのうせい?」
「そう。それは新しい世界かもしれないし、輝かしい未来かもしれない。もしかしたらトモミちゃんが生きてきた証になるかもしれない。」
「じゃあ此処に無い、男の人は。」
「男の人にだって形は違えど存在するよ。例え無くとも、可能性はあるけれどね。あった方が可能性がちょっとだけ広がるんだよ。素敵だと思わないかい?」


だから"飼う"だなんて言わないで、ね?

優しい声色で、そう諭す。


けれどその言葉はまだ、私の頭上でふわふわと浮かんで漂っているだけ。
それは正しいかもしれないけど、私が本当に欲しい答えじゃないからだろう。

仕方が無いので、答えは自ら導き出そうと思う。


「それなら善法寺先生。私は先生の"可能性"も此処に、閉じ込めることは出来ますか。」

「えっ…。」


私の言葉の意味をきちんと汲み取った善法寺先生は途端に真っ赤になって他に誰も居ない保健室をキョロキョロと見回しだした。
別に聞かれてやしないし、誰も私と先生がそういう関係だと知る人など居ないのに。
我慢のきかない子供な私は「善法寺先生、」と言葉を強請った。



「あ…その、うん。もう少し先の未来に、そうなると、良いね。」

未だあたふたとしている先生の言葉は明言はしていないものの、確かに私が欲しかったもので。
先程のことも漸くお腹にすとんと落ち着いて、出されたお茶に口を付けるとふんわり馴染んだ。


先生との未来も世界も可能性も孕むことが出来るならと、急に愛しく思えてきた下腹部を撫でれば、呼応するようにとくんと鳴いた。






狡猾な純血










最近こんなのばっかだな!
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