「立花先輩って髪綺麗ですよね。」
「そうか?」
「サラサラストレートヘアーランキング第一位ですよ?決まってるじゃないですか!何かされてたりするんですか?」
「いや、特には何もしてないな。」
「何もしてなくてこんなサラサラに!?羨ましいです…」
「トモミの髪も綺麗じゃないか。」
「私なんか駄目ですよ、湿気があるとすぐはねちゃいますし。」
「だが綺麗な黒髪だ。艶やかでたっぷりとしていて女性らしいと思うぞ。」
「え…あ、ありがとう、ございます。」
「トモミも何かつけてるのか?いつも良い香りがするが。」
「良い香り?しますかね?」
「まぁ、自分では分からないからな。落ち着く、私の好きな香りだ。」
「(好っ!?)そそそ、そうですか!?何もつけてませんが!!」
「じゃあこれはトモミ自身の香りなのだな。」
「わ、私も立花先輩の香り好きですよ。」
「そうなのか?じゃあ、いつも傍に居れば互いにとって良いな。」
「!…そーです ね。」


「……。」
「……。」

「(今のは流石にわざとらしかったか…?)」
「(今のってどういう意味?深い意味はない、のかしら?)」


「……。」
「…あの、先輩。」
「ん?」
「もっと近くに行っても、良いですか?」
「…あぁ、勿論。」





一歩、また一歩


でも、確実に縮まる距離





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実はお互いに気になってるけど、イマイチ積極的にアタック出来ないから遠回しにアピールすると言うか…。
ちょっとづつ近付いていく感じも、好きッ^^

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