※捕らわれのティファ。クラウドも救出に失敗し捕らえられてしまいました。









豪奢な寝台の上から降りている薄いレースが緩やかに昇り、そこに横たえられた者を見た。

彼女を黒く染めあげる高貴なドレスは枷のようにベッドに深く沈み、その瞳は固く閉ざされている。
唇には血のように燃える赤が添えられ、まるで死んでいるかのように眠っていた。



「ティファ!」


ガチャン、と前に乗り出したクラウドの手枷が静かな空間に金属音をもたらす。
勿論、城兵に押さえられている彼が彼女の元に行く事が叶うはずもなく、怒りという怒りを瞳に込めて目の前の男を睨みつけた。
だがその男――セフィロスはそれを愉しそうに見やると、ティファの眠る寝台に近付いた。


「お前の声など、届きはしない。」

しなやかに漆黒の髪を一房とって、見せ付けるように口付ける。
クラウドは手の中を滑り落ちていく彼女の髪の一筋一筋が支配されていくような錯覚を覚え、無意味と分かっていながらも抵抗した。
その度、手枷が煩わしく擦れ合い、それが更にセフィロスを愉快にさせる。

くつくつと喉で笑う声が静かに響いた。


「何をそんなにいきり立っている。」
「ティファに触れるな。」
「"触れるな"?これはお前のものではないだろう。」
「だがアンタのものでもない!」
「いいや、私のものだ。」


一瞬、クラウドの瞳が青白く揺れた。

セフィロスはそれを確かに認めると優越感にも似た恍惚とした表情で、未だ眠り続けるティファに冷たい掌で触れた。

ドレスの下に隠された柔らかな皮膚を、脈動を感じながら腹部から下腹部にかけて優しく撫でつける。
その慈しむかのような動作が何を意味するのか、クラウドはすぐ理解してしまった。



「ま、さか…」


凍りついた表情にセフィロスは微笑みかける。
そしてとどめを刺すように再び囁いた。


「私のものだ。」









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続かなーい!!
ごめんなさい反省はしてます。
ティファとセフィロスの子供とか多分超絶美人。
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