※拍手文と微妙に繋がってます。
ちなみに此処でのティファは、元の世界の記憶がない設定です。
クラウドとクジャは腐れ縁。







『想いを伝えられるのは、言葉だけじゃないよ。』







「…と言うわけで、ティファに逆チョコを渡してみようと思うんだが。」
「ふぅん。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……僕に何を求めてるんだい。」
「そもそも渡すのはチョコが良いのか…クッキーも悪くない。何を渡せばいいと思う?」
「知らないよ。それぐらい自分で考えればいいじゃないか。」
「少しは相談に乗ってくれてもいいだろう。」
「嫌だよ面倒臭い。」
「…良いのか?」
「何が。」
「またアンタの…あの…糞忌々しい、パンツを刻むぞ。」
「なっ!?ふざけっ…というかやっぱりアレは君の仕業だったのか!」
「相談に乗ってくれないのなら仕方ない。この穢らわしい物体も布切れへと昇華してやろう。」
「何故2枚目を持ってる!そしてそんな持ち方をするな汚くない!」
「じゃあ聞いてくれるな?」
「くっ…!」
「あえて物を贈る、というのも良いと思ったんだが。」
「(勝手に話を進めてる!…が、まぁ、確かにこれ以上刻まれるのは勘弁したい。)」
「しかし"物を渡されると重い"と雑誌に書いてあるしな…。」
「ふん…じゃあ、菓子で良いじゃないか。」
「それだと普通すぎやしないか。俺は並々ならぬ愛を彼女に示したいんだ。」
「本当面倒な男だね君は。だったら君が貰って嬉しいものを渡したら良いだろ。」
「俺が貰って…?」
「そうだ。だから極端な話ポーションでも良いワケだけど…今取り出した君の気持ち悪いコレクションを渡すなんて馬鹿な真似はしないことだね。」
「気持ち悪くなんかない、ティファの写真だぞ。興奮こそすれ吐き気を催すなんて、美的センスも男としてのセンサーも壊れてるんじゃないか。」
「そういうことを言ってるんじゃないが…まぁ良い。兎に角、別の物が良い。」
「そうだな…。」
「思い当たるものがあるようだね。」
「あぁ、いくつか。」
「それは良かった。なら、それを返してもらおうか。」
「いや、まだだ。」
「?」
「渡して本当に喜んでもらえたなら返そう。」
「はぁ?それだと話が違」
「早速行ってくる。」
「あっ!ちょっと待ちなよ!」






**********






「…クジャ、」
「おや、お早いお帰りだね。渡してきたのかい。」
「あぁ…フェニックスの尾を、束で。」
「へぇ、なかなか良いものを贈ったね。菓子としての"軽さ"でも、物としての"重さ"でもない丁度良いものだ。」
「良いワケあるか…!」
「!」
「ティファは"逆チョコ"自体知らなかったんだ!だからバレンタインデーは、女から男…もしくは女から女に贈るものであって、男から贈るパターンもあるという認識がなかった!」
「…まさか」
「ティファに女だと思われた!」
「そうきたか。」
「否定するまえに彼女はどこかに行ってしまうし!最悪だ!」
「まぁまぁ、次があるだろ。」
「そんな不確定すぎる未来に希望なんか抱けるか!くそっ…この間フリオニールからアンタのパンツを取り上げてからというもの、こんなことばかりだ!」
「僕は君と関わってからろくなことがないよ。」
「畜生…こんな、こんなもの…!」
「え、ちょ…何してるの?何で刀持って構えてるの?嘘だろ早まるな!」


「超究武神羅波斬!」

「うわあぁぁッ!」








誰も幸せになれない日






ウチの兄が今どき珍しく逆チョコを知らなかったので、ネタにしてみた。
お粗末さま!
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