▼文トモ(三年後)




彼女はどこか背徳的な色香を漂わせ、しなだれるようにもたれかかる。悩ましげに零れる吐息はとても十四とは思えぬ程艶があった。

「先輩…。」

濡れた真っ赤な唇が震える。
無防備に晒された細く白い項にかかる後れ髪をそっと撫でてやれば、気持ちよさそうに目を細めた。
彼女の瞳の奥が映し出す願望に俺は応えてもいいのだろうか。

そのまま引き寄せ触れるだけの口付けを交わせばもう、あとには引き返せない。






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いけどん文次郎再臨。
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