※ほぼ会話文。トモミちゃん若干変態。
「まぁそんなこんなで苦労して手に入れた利吉さんの使用済みの手拭い、トモミちゃん買わない?」
「使用…済み!?」
「そ。使用済みっ。」
「…ば、馬鹿ねぇ、そんなの買ったら変態じゃない。買うわけないでしょ。」
「ふーん…じゃあユキちゃん達にでも売ろっかな〜」
「ゆ、ユキちゃん達だって買わないわよきっと!」
「そんなの分かんないだろ?もしかしたらお買い上げかもよ、利吉さんは人気だからね。」
「う…」
「それに一枚しかないし…次があるかどうかなんて分からないからなぁ。」
「……。」
「どうする?トモミちゃん?」
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「まいどあり〜♪」
…買ってしまった。
こんなの変態以外の何者でもないわ
でも、でもでも後悔はしてない!
「はいこれ利吉さんの使用済み手拭い。」
「これが…りりり、利吉さんの」
「…トモミちゃん、大丈夫?」
「だっ大丈夫に決まってるでしょ。ちょっと緊張で震えてるだけよ!」
「売っといてなんだけど、あんまり変なことしないでね。」
「変なことってなによ!わた、私は、別に、そんな、」
「まぁせめて顔拭うくらいで。あぁでもそれだったら早くした方がいいかも、一応それ使用したてだから。」
「使用したて…!」
「確か顔を拭ってたと思うけど。…あれ?拭わないの?」
「うぇ!?」
「ほらほら、早く」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!心の準備が要るんだから!」
そう言って目の前の輝いてさえ見える手拭いを、再度見つめ直す。
利吉さんが、憧れの利吉さんが、カッコイイ利吉さんが、使った手拭い。これであの麗しいお顔を拭ったのでしょうね。
それってつまり間接キスに近いわけで。
りきちさんと
間接、きす…
ばたっ
「う、うわあぁぁぁ!トモミちゃんが倒れた!」
私には、勿体無い幸せにございます。
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女の子なんてこんなもんです^^