※現代で学生



「なぁなぁ、今日どっかに寄ってから帰らないっスか?」
「んー?」
休み時間の屋上。弁当を食べ終わった後はのんびりまったり過ごすのが俺の主義。今ちょっとはまってる文庫本の何冊かを鞄の中に入れて、その文字の羅列を見ながらティーダに適当な返事を返した。一応互いに部活は忙しい身だ。ティーダはサッカー部、俺は演劇部。スポーツと文化系を代表した部活にそれぞれ所属する俺達は、毎日が部活に費やされていると言っても過言ではない。
「今日はほら、ナントカって日で学校の部活はもちろん午後の授業も一限減るじゃないっスか。部活ない暇な日も久しぶりだし、どうかなぁって」
「まぁ、良いけど。どこ行くんだ?」
「駅前通りに新しくできた店があるらしいんスよ!そこでどうっスか?」
「…どうせ食い物屋だろ?」
「当たり!」
細っこい筋肉しててよくそんなに食うな、と隣で一緒に昼飯を食いながらいつも思う(まぁ細いのは俺も一緒なんだけど)。つかナントカの日って何だ。今から何食おうかなーとはしゃぐティーダの姿はとてもじゃないが俺より年上とは思えない。実際一つしか違わないからそんな敬うアレでもないかもしれないが、それでも先輩は先輩だ。仲良くなったきっかけはアレだ、部活の見学に何となくサッカー部を見に行った時にすばしっこいのを褒められて、そこから何となく一緒に居ることが多くなった気がする。陽気で馬鹿みたいに明るいこいつは、一緒に居て決して不快な気分にはならない。まぁたまーに、空気読めない所もあるけど、そこはまぁご愛敬ってことで。
「ちなみに何の食べ物屋なんだ?」
「いろいろ扱ってるみたいっスけど、メインは洋食みたいっス。あと噂だと、ケーキとかアイスとか、甘い物も絶品らしいっスよ!」
「…へぇ」
文庫本を閉じて、半分呆れた顔をしながら、俺はフェンスに寄り掛かる。17にもなった男子生徒が甘い物を巡って、という所を想像してちょっと引いた。苦笑を浮かべながらも堪えるが、それが麗しいレディ達の居る中で好奇の目に晒されるというシチュエーションが容易に想像できたが故の苦い笑いと書いて苦笑を浮かべた訳だが、きっとティーダは解ってない。気付いてすらいないだろう、だってKYだから。
「お前の脳みそってさ、」
「ん?」
言いかけて、辞めた。馬鹿みたいに明るいティーダの考えてることは、きっと至ってシンプルな筈だから。そして端から見たら馬鹿馬鹿しいと思えることに一生懸命になれるのも、ティーダの良い所なんだって、一緒に居てそう思う。
「どんな食べ物があるのか、今から楽しみだな」
「おう!」



だってしょうがない



(そう思われるキャラクターになるのもレディにモテる秘訣、だったりして…)
「あ、」
「どうした?」
「スコールも誘ってみようかな!」
「…………」



しょうがない、ってのは、諦めの意味も含まれるよな、うん。









※某様の9と10を見て勝手に妄s(ry
結局意味不明になりましたすみませんでした←




2010/09/10


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