※卑猥な上にスコールがケダモノ、ついでに微妙にパロディでどっちも25歳(8の外見はレオンだと思ってください)



嫌だ、やめてくれ、って言った所で相手には通用しないのは知ってる。大体お互いもう若くないのに、こいつの性欲ってのは果てがない。翌日俺の身体と腰はひぃひぃいって、仕事すんのもしんどいくらいだるくて辛い。そうなるの解ってる癖にこいつはやめないんだもんなぁ。今だってさ、切れ長の青灰を細めながら肉食獣みたいに睨んでは舐めるように俺の身体をじつと見るんだ。
「んんっ…」
見るだけならアレだけど、実はもうナカに咥えちゃってたりする。ろくに解しもしないで、痛いったらありゃしねぇっつーの。挿入れたまま動こうとしない同い年の恋人は、ただ俺の上半身を撫でたり触ったり、時々甘く噛み付いたりしてるだけ。いつになく大人しくて、がっついてくる気配がない。その緩い刺激が物足りなくて、思わず腰をよじる。少し伸びたこいつの髪がさらりと揺れた。細いけれども逞しい、均等の取れた綺麗な肢体を晒した上には、ライオンを象ったシルバーアクセがちゃり、と揺れている。その様が絵になりすぎてて、顔が赤くなった。
「…どうしてほしい?」
基本的に、こいつは意地悪だ。こうして、俺の口からいわせたいんだ。でも俺も負けず嫌いだから、素直には口にだしてやらない。だから口をつぐんだまま、がり、と腕を引っ掻いた。目の前で綺麗に弧を描いた唇が、俺の目の前までやってきて。ちゅ、と額に、瞼に、口づけられた。その途端に、ナカで大人しくしていた熱が突然動き始めた。
「いっ…ぅ…!?」
あまり解してはいないからか、少し痛みが広がっていく。もう付き合ってそれなりの月日も経つけれどやっぱり一つになるときは一番慣れない。とりあえずはそんなことお構いなしに奴はずんずんと俺の奥をえぐるように突いてくる。それに早くも意識が持っていかれそうになって堪えていると、突然動きが止まった。え?と思って顔を上げようとすれば、繋がったまま後ろを向けさせられる。ぐち、と聞こえた卑猥な音と、突然変わった体位に締め付けながら目を閉じれば、こいつの指が俺の熱棒の根元を優しく掴んだ。びくりと強張る身体。ゆるゆると再開された動きにまた喘ぎが漏れそうになるも、耳元には大好きな低い声。
「今日は、機嫌が良いからとことん啼かせてやる」
それ、機嫌が悪いの間違いなんじゃねーの?
そう言おうとすれば、遠慮なしにナカを掻き回されたもんだからもう何も言えなくて、俺はただスコールからの愛情を一心に受けるだけだった。まさにこれぞ獣のまぐわい。うーん、とりあえず次遠慮なしにしてこようもんならお触り禁止デイを作った方が良いかもしれない。


まぐわう




2010/09/06


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