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「いけ!マクノシタ!!」

「頼んだ榮輝!」

晴天で榮輝は調子が良さそうだ。
榮輝なら接近戦もいける。だがやはり闇雲に突っ込んでいくのは気が引ける。

「火の粉!」

「突っ張り!」

なんとマクノシタは火の粉をものともせず迫ってきた。

「(効いてない!?)ジャンプしてかわして!」

たんっ、と素早さではるかに勝る榮輝がマクノシタの頭上をとる。

「もっかい火の粉!」

火の粉がマクノシタの周りを囲むが、やはり大したダメージは無さそうだ。
…そうか。マクノシタの特性は「あついしぼう」。炎はききにくい。

「無駄だよ!落ちてくるのを突っ張り!」

でも火の粉は攻撃のために放った訳ではない。

「着地して気合いだめ!」

マクノシタは周りの火の粉に動きを邪魔されて動けなくなっていた。
気づいた時には、

「瓦割り!!」

「しまった!マクノシタ!?」

気合いだめの効果で威力の増した瓦割りが当たっていた。



「マクノシタ戦闘不能!よって勝者、ミシロタウンのライラ!」

「やった!勝ったよありがとう榮輝っ!!」

『ん』





その後トウキさんからジムバッジを貰って、ポケモンセンターでみんなを回復。
石の洞窟に向かった。



『ダイゴとやら…なんちゅうところにおるんだ』

否定はしない。
そんなに有名な場所ではない。社長に頼まれた時に初めて地名を聞いた。

『さっさといったほうが良さそうですね…暗そうですし、日が沈んだら、』

『最悪。』

鳥目2、魚が1。
擬人化すれば動けるが、戦えない。

「…」

ただいま、最悪の場合を想像中。



『おい、ライラ。……日が暮れるぞ

「!…お、おう…行くぞ野郎共!」

『わたしは…』

「淑女!」

『早くしろぐだっている』





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