(4/4)

瑞稀をボールから出して、海沿いをおじさんに言われた方へと歩く。

天気は雲ひとつない晴天。潮風が気持ち良い。



ふと海の方へと目をやると、キャモメやペリッパーが空を舞い、メノクラゲが海を漂い、とのどかな光景が広がっていた。
少し沖の方では、ラプラスが人を乗せて泳いでいた。

「うわぁ…にぎやか!そうだ、図鑑図鑑!!」

歩きながら目に入った(正確には図鑑に感知された)ポケモンたちを登録していく。

『それ、何ですか?』

瑞稀の視線の先には案の定ポケモン図鑑があった。

「これはポケモン図鑑っていうもので、見つけたポケモンのデータを取り込む機械。私が旅立った街の博士から託されたの」

『へぇ…凄いですね』

「でしょ!って私が言うことじゃないけど。

『ラプラス。乗り物ポケモン』

…あ、ラッキー♪ちょっと遠いけど、ラプラスのデータも入った!今日は水ポケモンのデータがたくさんはいったな…」


『ブラッキー。月光ポケモン』


え?」

海にブラッキーがいるわけがない。
が、浜辺のどこにもブラッキーらしき姿はない。

潮風で図鑑がイカれた!?

「瑞稀、まさかそこらへんにブラッキー沈んでない?」

『いえ…マンタインくらいしか見当たりません…』

「………?まあいっか。←
あ!あれってムロジムの人たち!?」

ライラの意識はすぐに目の前の人たちへと向けられた。




「いくよ、瑞稀!」

『はいっ!


って私も戦うんですか!?』


今更な瑞稀。抜けたところもあるようで。



[戻る/しおりを挟む]
- ナノ -