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『あー食った食った』
『………(満足)』
榮輝も麗音も満足そうにソファでくたっとしている。
『ご主人のつくったケーキ、美味しかったです♪』「ありがとう瑞稀!またつくるからね♪」
そう言うと3匹とも嬉しそうな顔をした。余程美味しかったのかな。
「…ふあぁ眠い
…今日は疲れたね」
ベッドに転がりつつ隣の水槽の瑞稀に言葉を返す。
食事をみんなとする事で、瑞稀もずいぶんと打ち解けてきたようで、多少は積極的に話しかけてくるようになった。
まぶたが重い。視界がかすむ。
「…明日の予定は〜」
『っジム戦〜……』
三秒後に寝てそうな麗音のトロンとした声がする。
「はい終了。就寝」
『おやすみ…』
『おやすみなさい』
『ぐ〜…』
††††††
『さて…叩きのめすか』
「開口一番そんな発言か」
物騒すぎる。
『榮輝ばっかし戦うなよ〜!僕もやるんだからっ』『クスクス』
ジムの前にきて早々こんな会話である。
「すみません!挑戦者ですが…あれ?」
ジムの扉が開かないのである。
『定休日?』
『ンな訳あるか!ジムリーダーが留守なのだろう』ぎゃーぎゃー。
朝っぱらからムロジムの前が喧騒に包まれている。
「おーいおーいそこの君〜」
「はい?」
通りすがりのおじさんが話しかけてきた。
「ムロジムの挑戦者かい?」
「はい。でも、開いてなくて…」
「トウキさんなら毎朝あっちの浜辺でトレーニングしているよ」
「ありがとうございます!!」
ライラは浜辺に向かって歩き出した。
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