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案の定二羽に睨まれた。私悪くない。
「じゃ、じゃー、チルット君が勝てば私たちはここから素直に帰るね。榮輝が勝てば、チルット君、私たちと旅をしよう!!」
賛否両論。
『ん〜いいよ。』
君はまっすぐで良い子だね、チルット君。
『なんか勝っても負けても俺は嫌だ。』そんなにひねくれなくても…。
なんだかんだでちゃんとチルット君と向き合って構える榮輝。
そして。
『よろしく、ライラ!……と、トサカ君。』
『やはり最後に燃やしておくべきだったか…。』『すみませんすみませんすみませんッ!!』
いやぁ、チルット君もなかなか手強かったんだけど…榮輝が……ね。
くろおびも、もくたんも持っていなかったのに、 不 自 然 なくらい強くて、すぐに勝負と上下関係にカタがついた。余程怒ったな。
何はともあれ…
「よろしく、麗音。」
『れいん?』
「うん。歌綺麗でうまいしさ。嫌、かな?」
『嫌じゃないっ!!!!嬉しい!!!!』仲間が、増えた。
榮輝が、ちょっと不満そうだけど。
にぎやかでいいと思う。
天才的な歌の才能と、(若干)残念な脳ミソ(要するにバカ)を持ち合わせるチルットの麗音。
改めて、よろしく。
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