ジェジンと過ごす、二度目のお花見。
つい先日、ジェジンがニコニコしながら私に雑誌を広げて見せた。そこに載っているのはそう…
「お花見?」
「うん。こはると行きたくて。」
思い浮かべたのは一年前のあのお花見。まだ私とジェジンが恋人と呼べる関係じゃなくて。私は私でジェジンへの気持ちを認められなくて悶々としていた。ユノとジュンちゃんの間で揺れていたあの日。偶然にもジェジンも大学のお友達と来ていて、御手洗で会ったんだったった。…ちょっと苦いけど懐かしい思い出。
「うん、行こう。」
「ほんと?」
「うん。ジェジンと二人で行く!」
「やった。じゃあ俺会社まで迎えに行くね。」
「うん。楽しみにしてる。」
「こはる…。俺のこと好き?」
「もう、聞きたいの?」
「うん。聞きたい。好きだよ、サランへ。」
「私も。」
ジェジンが私をベッドに埋める。馬鹿みたいにこの子が大好きでどうしようもなく愛おしい。もう自分の気持ちに嘘はつかないと決めたあの日から、私は少しは素直にジェジンを愛せているだろうか。
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