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所変わって年下王子様の待つコテージを覗くと、ソワソワしている王子達。まぁそりゃそうだ。
「うーわ緊張する!1人やったらどないしよー!」
頭を抱えるトイプー壱馬がキョロキョロと辺りを見回す。
中に3人、外のテラスに2人座れるようになっている。
「場所どーする?」
うちなんちゅー健太が聞くと「どこでもいいです。」長身夏喜が答えた。
「えー俺どーしよ。外?外のがええかなぁ。」
「俺も外がいいかも。」
トイプー壱馬と、うちなんちゅー健太がテラスを見つめて言う。
「ほんなら俺中でええわ。」
ピンクヘアー翔吾が手前の椅子に座って、「じゃあ俺も。」長身夏喜が奥のソファーに腰掛けた。
「じゃ、僕ここで。」
金髪眼鏡の昂秀がスッと腰を下ろした所でスタッフから「間もなくオトナ女子の1人目がきまーす!」なんて声が響いた。
ドクンと脈打つ心臓。テラスの2人も腰を下ろすと最初のオトナ女子が緊張の面持ちで玄関に降り立った。
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